\n 事業開発の面接で落ちる、5つの型|職種固有の落ち方と直し方 | BizDev Career
転職の準備面接・選考

事業開発の面接で落ちる、5つの型

BizDev Career 編集部(事業開発・経営企画経験のコンサルタント監修)公開:2026.08.11更新:2026.08.11📖 約10分
事業開発の面接で落ちる理由は、志望動機や企業研究といった全職種共通のものだけではありません。この職種には固有の落ち方があります。当社が掲載している158件の内訳を見ると、立ち上げ局面の募集は43件で、残りは動いている事業を伸ばす・買った会社を統合する・海外に出すといった局面です。0→1の成功体験だけを語ると、募集の多数派には届きません。この記事では、事業開発の選考で起きやすい5つの型と、その直し方を整理します。

落ちる型①|成功事例しか話さない

面接官は、うまくいった話ではなく、失敗の扱い方で再現性を測っています。

成功した案件だけを並べると、運と実力の区別がつきません。伸びた理由が市場の追い風だったのか、自分の判断だったのか、聞いている側には分からないからです。外した案件を1つ選び、何が想定と違ったのか、そこで何を変えたのかまで話せる形にしておいてください。

直し方

「外した案件を1つ、想定と実績の差を数字で、そこで打った手を1つ」。この3点セットで用意します。うまくいった話より短くて構いません。

落ちる型②|「裁量が欲しい」と言う

裁量は状態なので、面接官の側からは測れません。測れるのは範囲です。

「裁量のある環境で働きたい」は、この職種の面接でよく出てくる言葉です。ただ、受け取る側からすると中身が分かりません。どこまでを自分で決めたいのか、金額と人数と決裁の順路に言い換えると、そのまま条件のすり合わせになります。

言い換えの例は、次のとおりです。

よく出る言い方面接官に届く言い方
裁量のある環境で働きたい300万円までは自分の決裁で動かしたい。それ以上は誰に上げるのかを知りたい
スピード感のある会社がいい投資の判断が月次なのか週次なのか、どちらの会社かを知りたい
幅広く関わりたい企画から初回受注までを一人で運ぶ形か、分業かを知りたい

落ちる型③|話す順番が逆になっている

企画の中身から話し始めると、判断の跡が最後まで出てきません。

「◯◯という市場で、こういうサービスを立ち上げました」から入る方が多いところです。事業の説明は聞き手にとって前提情報でしかなく、知りたいのはその中であなたが何を決めたかです。任された範囲、自分で決めた事柄、背負った数字。この順で話すと、事業の説明は自然に後ろに付いてきます。

職務経歴書も同じ順番です。書き出しの整え方は「事業開発の職務経歴書」に整理しています。

落ちる型④|止めた判断が1つも出てこない

立ち上げ局面の募集で問われるのは、始める力より止める力です。

面接の最後まで、続けた話しか出てこないことがあります。事業を任せる側から見ると、止められない人には次を任せにくくなります。予算も時間も、止めた分だけ次に回せるからです。

「3月末までに継続利用が20件に届かなければ畳むと先に決め、実際に畳んだ」。日付と数字が入っていれば、それは判断の実績になります。畳んだ結果そのものは評価の対象になりません。

撤退基準の置き方は「新規事業の事業性検証」、兼務からの転職での書き方は「兼務から専任に移るとき」にあります。

落ちる型⑤|任された範囲を金額で言えない

範囲は、金額・人数・期間の3つで表すと、そのまま次のポジションの前提になります。

「事業全体を見ていました」という説明は、規模が分からないぶん、聞く側が小さく見積もることがあります。予算をいくらまで自分で執行したか、何人の配置を決めたか、どのくらいの期間その責任を持っていたか。この3つは、どんな規模の会社でも答えられる形にできます。

NOTE

金額が小さくても不利にはなりません。50万円の広告予算を自分の判断で止めた経験は、5,000万円を稟議で通した経験と、見られているところが違います。

「志望動機が曖昧」という一般論との違い

一般論の落選理由は準備で埋まりますが、この5つは経験の切り出し方の問題です。

転職メディアに並ぶ落選理由は、志望動機・企業研究・自己分析の3点にまとまります。どれも正しい指摘ですが、全職種に共通するぶん、事業開発の選考で何が起きているかは説明しません。上の5つは、経験そのものが足りないのではなく、持っている経験のどこを取り出すかを間違えている状態です。だから、材料の並べ替えで直ります。

面接前に用意しておく3枚のメモ

任された範囲・決めた金額・止めた判断の3つを、それぞれ1件ずつ数字と日付で書いておきます。

この3枚があると、質問の順番が変わっても同じ材料で答えられます。当社では「面接キット」に、聞かれることと答えの整え方をまとめています。登録は要りません。よく聞かれる質問そのものは「事業開発の面接対策」にあります。

よくある質問(FAQ)

事業開発の面接で落ちるのは、志望動機が弱いからですか?
志望動機は全職種に共通する要因で、事業開発に固有のものではありません。この職種で多いのは、成功事例しか話さない、裁量という言葉で答える、話す順番が逆になっている、止めた判断が出てこない、任された範囲を金額で言えない、の5つです。
0→1の経験がないと、事業開発の選考は通りませんか?
当社が掲載している158件のうち、立ち上げ局面の募集は43件です。残りは、動いている事業を伸ばす・買った会社を統合する・海外に出すといった局面で、0→1の経験を必須にしていない募集のほうが多くなります。
面接で失敗した話をしても大丈夫ですか?
外した案件の話は、事業開発の選考ではむしろ材料になります。ただし「市場が悪かった」で終わる説明は逆効果です。どの数字がどこまで届かなかったから止めたのか、そこまで話せる形にしておきます。
「裁量が欲しい」と伝えるのは避けたほうがよいですか?
避けたほうがよいのは、裁量という言葉だけで終えることです。裁量は状態なので、面接官の側からは測れません。どこまでを自分で決めたいのかを、金額と人数と決裁の順路に言い換えると、話が具体になります。
面接前に準備しておくべきことは何ですか?
任された範囲・自分で決めた金額・止めた判断の3つを、それぞれ1件ずつ、数字と日付の入った形で用意します。この3つが揃っていると、質問の順番が変わっても同じ材料で答えられます。

※ 本記事の件数は、当社が2026年8月時点で掲載している求人の集計です。募集の入れ替わりにより変動します。

その経験、AI活用のレベルではどこにいますか。事業開発としてAIをどこまで使えているかを、6つの場面で採点します。約4分・登録不要。AI活用レベル診断をやってみる →

面接の前に、任された範囲の整理から一緒に始めませんか。

無料キャリア相談(30分)→