良い提案が通らない原因は、中身の質ではなく、意思決定者が「YESと言えない理由」を先に潰せていないことにあります。合意形成とは説得ではなく、相手が安心して決められる状態をつくる作業です。
人は「メリット」では動かない。「不安の解消」で動く
メリットより先に、リスクと引き返し方を示すと提案は前に進みます。
提案の場でメリットを並べても、決裁者の頭にあるのは「失敗したらどうなるか」です。撤退条件を自分から出す提案は、慎重さではなく信頼として伝わります。
POINT
決裁者が見ているのは「成功する確証」より「失敗したとき引き返せるか」です。退路を設計した提案ほど、前に進みます。
会議の前に、勝負はついている
合意形成の多くは、会議室の外で終わっています。
キーパーソンに非公式で論点を当て、反対の芽を事前に拾い、当日は「すでに握った内容を確認するだけ」にします。初めて聞く話をその場で承認する決裁者はいません。
提案を通す構成
目的・打ち手・リスクと撤退条件・依頼、の順で組み立てます。
- 目的:何の課題を、なぜ今解くのか
- 打ち手:選択肢と、その中でこれを選ぶ理由
- リスクと撤退条件:自分から先に出す
- 依頼:相手に何を決めてほしいかを一文で
NOTE
提案資料の出来より、「誰に・いつ・どの順で話を通すか」の段取りが結果を決めます。根回しは政治ではなく、合意形成の本体です。
社内も社外も、段取りは同じ
この段取りは、社内提案でもアライアンス交渉でも同じように効きます。
対外交渉は「アライアンス交渉」、社内推進は「DX・新規事業の進め方」、職種理解は「事業開発とは」をどうぞ。
よくある質問(FAQ)
社内提案を通すコツは何ですか?
相手が「決められない理由」を先に潰すことです。メリットより、リスクと撤退条件を自分から示すと通りやすくなります。
なぜ提案が会議で却下されるのですか?
多くは初めてその場で聞く話だからです。事前にキーパーソンへ論点を当て、反対の芽を拾っておきます。
提案資料はどう構成すればいいですか?
目的→打ち手→リスクと撤退条件→依頼、の順です。何を決めてほしいかを一文で明確にします。
根回しは必要ですか?
必要です。根回しは政治ではなく、合意形成の本体です。誰にいつどの順で通すかが結果を左右します。
事業を前に進めるキャリアについて、無料で相談しませんか。
無料キャリア相談(45分)→