AIとついた求人は「AI専任の職種」に集中している
名前にAIが入る48件のうち26件は、AI・DX推進の区分です。その区分自体は27件しかないので、ほぼ全部に名前が入っている計算になります。
職種の区分ごとに、名前へのAIの出方を数えると、偏りがはっきり出ます。
| 職種区分 | 掲載件数 | 名前にAI・DXが入る | 割合 |
|---|---|---|---|
| AI・DX推進 | 27件 | 26件 | 96% |
| FDE | 20件 | 7件 | 35% |
| プロダクトマネージャー | 22件 | 4件 | 18% |
| 事業開発 | 59件 | 9件 | 15% |
| 新規事業開発 | 52件 | 2件 | 4% |
| 事業企画・経営企画 | 20件 | 0件 | 0% |
つまり「AIとついた求人」は、市場全体に広がっているのではなく、AIを担当する専任の枠として独立して立っている状態です。事業開発の本体は、まだ名前を変えていません。
事業開発の募集名には、まだAIが出てこない
名前に出ていないことと、要件に出ていないことは別です。名前にAIがない募集でも、要件欄に「検証の設計」「外部委託先の選定」「効果の測り方」が書かれているものがあります。名前は募集の枠を示すだけで、任される中身までは示しません。
逆に言えば、職種名でAI求人だけを検索している人は、事業開発の本体を見落とします。当社が職種名ではなく要件から求人を読んでいるのは、この理由です。
名前にAIが入っても、年収の中央値は変わらない
名前ありの48件と、名前なしの150件で、年収レンジの上限の中央値はどちらも1,200万円です。
| 名前にAIあり(48件) | 名前にAIなし(150件) | |
|---|---|---|
| 年収レンジ上限の中央値 | 1,200万円 | 1,200万円 |
| 年収レンジ下限の中央値 | 800万円 | 750万円 |
| 下限800万円以上の割合 | 52% | 48% |
下限にわずかな差はありますが、上限は動きません。「AI」と名前がつくことが、そのまま待遇の上振れになっているわけではないということです。年収は、任される範囲と決められる範囲で決まります。名前ではありません。
AIとついた求人の名前は、2つの型に分かれる
48件の名前を読むと、型は大きく2つです。
- 推進・リード型(16件):AX/DX推進リード、AI推進・プロジェクトマネージャーなど。社内の業務を組み替える動きが中心です
- 責任者・マネージャー型(16件):AI事業開発 責任者候補、AIプロダクト責任者候補など。事業として数字を持つ立場です
残りは、コンサルタント型が7件、事業開発・BizDev型が7件、FDE・エンジニア型が5件です。募集元の業種を見ると、コンサルティング・IT系が7件、AI・DX系が6件で、支援する側の会社からの募集が目立ちます。事業会社の中でAIを担う枠は、まだ数が限られています。
要件欄の、どこを読むか
名前で判断できないなら、要件欄を読むしかありません。読むのは3か所です。
- 検証の書き方:「PoCの企画」で止まっているか、「効果測定と継続判断」まで書いてあるか。後者なら、止める判断まで任される可能性があります
- お金の書き方:予算の規模、原価、価格。どれかが書かれていれば、事業として数字を持つ役割です。何も書かれていなければ、社内の推進役です
- 相手の書き方:社内の業務が対象か、社外の顧客が対象か。ここで求められる経験がまったく変わります
この3つは、AI活用レベル診断で測っている6つの場面のうち、検証・収益・展開に対応します。募集がどのレベルを前提にしているかは、要件欄のこの3か所に出ます。
応募の前に、自分の位置を測る
名前で選べない以上、判断の順番は変わります。まず自分がどこまでやったかを整理し、そのうえで要件欄と突き合わせる。この順番のほうが、応募先の絞り込みが速くなります。
レベルの分かれ目についてはAIを事業に入れる人材に、いま求められていることに、職種名が乱立する背景についてはAI事業開発とはにまとめています。AI・DX推進の募集そのものは求人一覧から見られます。
よくある質問
募集の名前にAIが入っている求人は、どのくらいありますか?
AIとついた求人のほうが、年収は高いですか?
事業開発の募集には、AIの要素はないのですか?
AI専任の職種に応募したほうが、通りやすいですか?
自分がどのレベルを求められているかは、どう確かめますか?
当社が bizdevcareer.jp に掲載している求人200件の、掲載タイトルと職種区分・年収レンジを機械的に数えたものです(2026年8月23日時点)。「名前にAI・DXが入る」の判定は、タイトルにAI・AI・生成・DX・AX・LLMのいずれかを含むかで行っています。掲載の入れ替えにより数字は変わります。社名・求人票の本文は掲載していません。
要件欄の読み方は、実際の募集で一緒に見たほうが早いこともあります。
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