\n AIとついた求人を狙うべきか|掲載200件を数えて分かった、名前と中身のずれ | BizDev Career
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AIとついた求人を狙うべきか

BizDev Career 編集部(事業開発・経営企画経験のコンサルタント監修)公開:2026.08.23更新:2026.08.23📖 約9分
職種名でAI求人を追うのは、効率がよくありません。当社が掲載している200件のうち、募集の名前にAIかDXが入るのは48件です。ただしその大半は「AI・DX推進」という専任の枠に集まっていて、事業開発は59件中9件、新規事業開発は52件中2件にとどまります。しかも年収レンジの上限は、名前の有無で中央値が変わりません(どちらも1,200万円)。見るべきは職種名ではなく要件欄です。この記事では、2026年8月時点の掲載データを数えた結果と、要件欄のどこを読むかを書きます。

AIとついた求人は「AI専任の職種」に集中している

名前にAIが入る48件のうち26件は、AI・DX推進の区分です。その区分自体は27件しかないので、ほぼ全部に名前が入っている計算になります。

職種の区分ごとに、名前へのAIの出方を数えると、偏りがはっきり出ます。

職種区分掲載件数名前にAI・DXが入る割合
AI・DX推進27件26件96%
FDE20件7件35%
プロダクトマネージャー22件4件18%
事業開発59件9件15%
新規事業開発52件2件4%
事業企画・経営企画20件0件0%

つまり「AIとついた求人」は、市場全体に広がっているのではなく、AIを担当する専任の枠として独立して立っている状態です。事業開発の本体は、まだ名前を変えていません。

事業開発の募集名には、まだAIが出てこない

名前に出ていないことと、要件に出ていないことは別です。名前にAIがない募集でも、要件欄に「検証の設計」「外部委託先の選定」「効果の測り方」が書かれているものがあります。名前は募集の枠を示すだけで、任される中身までは示しません。

逆に言えば、職種名でAI求人だけを検索している人は、事業開発の本体を見落とします。当社が職種名ではなく要件から求人を読んでいるのは、この理由です。

名前にAIが入っても、年収の中央値は変わらない

名前ありの48件と、名前なしの150件で、年収レンジの上限の中央値はどちらも1,200万円です。

名前にAIあり(48件)名前にAIなし(150件)
年収レンジ上限の中央値1,200万円1,200万円
年収レンジ下限の中央値800万円750万円
下限800万円以上の割合52%48%

下限にわずかな差はありますが、上限は動きません。「AI」と名前がつくことが、そのまま待遇の上振れになっているわけではないということです。年収は、任される範囲と決められる範囲で決まります。名前ではありません。

AIとついた求人の名前は、2つの型に分かれる

48件の名前を読むと、型は大きく2つです。

残りは、コンサルタント型が7件、事業開発・BizDev型が7件、FDE・エンジニア型が5件です。募集元の業種を見ると、コンサルティング・IT系が7件、AI・DX系が6件で、支援する側の会社からの募集が目立ちます。事業会社の中でAIを担う枠は、まだ数が限られています。

要件欄の、どこを読むか

名前で判断できないなら、要件欄を読むしかありません。読むのは3か所です。

  1. 検証の書き方:「PoCの企画」で止まっているか、「効果測定と継続判断」まで書いてあるか。後者なら、止める判断まで任される可能性があります
  2. お金の書き方:予算の規模、原価、価格。どれかが書かれていれば、事業として数字を持つ役割です。何も書かれていなければ、社内の推進役です
  3. 相手の書き方:社内の業務が対象か、社外の顧客が対象か。ここで求められる経験がまったく変わります

この3つは、AI活用レベル診断で測っている6つの場面のうち、検証・収益・展開に対応します。募集がどのレベルを前提にしているかは、要件欄のこの3か所に出ます。

応募の前に、自分の位置を測る

名前で選べない以上、判断の順番は変わります。まず自分がどこまでやったかを整理し、そのうえで要件欄と突き合わせる。この順番のほうが、応募先の絞り込みが速くなります。

レベルの分かれ目についてはAIを事業に入れる人材に、いま求められていることに、職種名が乱立する背景についてはAI事業開発とはにまとめています。AI・DX推進の募集そのものは求人一覧から見られます。

よくある質問

募集の名前にAIが入っている求人は、どのくらいありますか?
当社が掲載している200件のうち48件です(2026年8月時点)。約4件に1件の割合ですが、その内訳は偏っていて、26件は「AI・DX推進」の区分に集まっています。
AIとついた求人のほうが、年収は高いですか?
掲載データを見るかぎり、名前の有無で年収レンジの上限の中央値は変わりません。どちらも1,200万円です。下限は名前ありが800万円、名前なしが750万円で、差は大きくありません。名前だけで待遇が上がるとは言えません。
事業開発の募集には、AIの要素はないのですか?
職種名に出ていないだけです。事業開発59件のうち、名前にAIが入るのは9件、新規事業開発では52件のうち2件です。名前に出ていない募集でも、要件欄に検証や外部委託の判断が書かれていることがあります。名前ではなく要件欄で見分けてください。
AI専任の職種に応募したほうが、通りやすいですか?
通りやすさは経験の形で決まります。AI・DX推進の募集は、社内の業務を組み替える動きが中心で、検証の設計と社内の合意形成を求められることが多くなります。事業を立ち上げてきた方は、名前にAIがない募集のほうが噛み合う場合があります。
自分がどのレベルを求められているかは、どう確かめますか?
無料のAI活用レベル診断で、見立て・検証・連携・収益・展開・条件の6つの場面を採点できます。約4分・登録不要で、募集が前提にしている水準との差が出ます。
この記事の数字について

当社が bizdevcareer.jp に掲載している求人200件の、掲載タイトルと職種区分・年収レンジを機械的に数えたものです(2026年8月23日時点)。「名前にAI・DXが入る」の判定は、タイトルにAI・AI・生成・DX・AX・LLMのいずれかを含むかで行っています。掲載の入れ替えにより数字は変わります。社名・求人票の本文は掲載していません。

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要件欄の読み方は、実際の募集で一緒に見たほうが早いこともあります。

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