新規事業の事業性検証は、「うまくいく理由」を集める作業ではなく、「この事業がどこで死ぬか」を最短・最小コストで見つける作業です。致命傷になりうる前提から先に潰す。検証の順番は、この考え方で決まります。
検証の順番は「致命度」で決める
検証は思いついた順ではなく、外れたら事業が即死する前提から潰していきます。
多くの場合、順番はこうなります。①課題は実在し、深いか ②解けるか ③お金を払うか ④儲かる構造になるか。上流の前提が崩れたら、下流をどれだけ磨いても価値は生まれません。
POINT
最初に確かめるのは「作れるか」ではなく「課題が本物か」です。多くの新規事業は、技術ではなく需要のなさで止まります。
各段階で「何を見れば白黒つくか」
課題の実在・解の有効性・支払い意思・事業性の4点を、順に検証します。
- 課題の実在:顧客がいま、お金や時間をかけて解こうとしているか
- 解の有効性:代替手段より明確に良いか
- 支払い意思:「あったら便利」ではなく「ないと困る」か
- 事業性:単価×頻度×継続が、コストを超えるか
「やめる勇気」が検証の質を決める
撤退や方向転換の基準を最初に決めておくと、検証は自己説得になりません。
「ここまでに、この数字が出なければ畳む」。この線を引いておくことが、勝ち筋に資源を寄せる近道です。KPIの設計は「事業開発のKPI設計」、立ち上げの流れは「SaaS新規事業の0→1立ち上げ」もどうぞ。
NOTE
検証の目的は「進める理由」ではなく、「正しく畳む/曲がる判断材料」を得ることです。早く小さく失敗できるほど、勝ち筋に集中できます。
よくある失敗
うまくいく材料ばかり集めると、致命的な前提を後回しにしてしまいます。
職種の全体像は「事業開発とは」にまとめています。
よくある質問(FAQ)
事業性検証は何から始めればいいですか?
「課題が本物か」からです。作れるかや収益性より先に、解くべき課題が実在し深いかを確かめます。
検証の順番に決まりはありますか?
致命度の高い前提から潰します。課題の実在→解の有効性→支払い意思→事業性、の順が基本です。
撤退の判断はどうすればいいですか?
検証の前に撤退基準を決めておきます。「いつまでにこの数字が出なければ畳む」と線を引くのがコツです。
最小コストで検証するにはどうすればいいですか?
プロダクトを作り込む前に、顧客の課題と支払い意思を小さく確かめます。早く小さく失敗できる設計にします。
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